お着物を丸洗い後、立体的に湯のし張りを施します。
平台で仕上げておられる他店にはあまりない技術です。
この技術をすることにより、ちりめんのお着物に風合いが増し、仕立て上がり同様の仕上がりとなります。
当店自慢のこの仕上げの良さをぜひ、お試し下さい。
■湯のし張り仕上げとは…
一点づつ手作業で、立体湯のし張り(湯通し張り)仕上げをします。
- 裏地が垂れてしまった
- ふんわり感がなくなってしまった
着物は、立体感、ふんわり感が大切です。布と布を継ぎ合わせる部分をアイロンがけなどをしてしまうと、ぺちゃんこになってしまい、美しさと風合いが損なわれてしまいます。
このような状態になってしまった着物も、当店にお任せ下さい。
着物の繊維をよみがえらせることができます。
右・1)汚れ両衿に化粧汚れ(白の筋)
右・2)両白衿に化粧(ファンデーション・黄色の筋)
しばらく放置後のシミ。
少し濃くなり始めており、焼けジミになりかけでしたが、通常の洗浄工程でとれました。処置が早ければ早いほどシミは取れやすいです。
すっきりときれいになりました。
価格―18,000円(総手入れ・湯のしはり・保存防虫・税別)
- 洗い張り
- トキ洗い張りの事です。お着物をホドキ、ハヌイ(つなぐ)をして、 お手入れをします。
- 防水加工
- お着物につく、お酒、ビール、泥はね 、カビ、ホシの予防に最適です。
- 仕立て直し
- 洗い張りしたお着物の仕立て、お着物のリフォーム(袖丈の直し・行きの直し・ 襟の直し等)をします。
- 染色
- 古くなったお着物の染め替え、柄足(柄たし)をします。
- その他
- その他、お着物のお手入れのご相談をお受けします。
千成屋の着物クリーニング方法をご紹介いたします。
※一部、企業秘密ですので写真にてご案内できませんことご了承くださいませ。
着物:ちりめん訪問着
帯:名古屋帯
1年以上前に着るたままタンスにしまっていた、色がくすんだ着物、うっすらカビが生えていた帯が見事に生まれ変わります。
- お客様の品物を受け取り、一般のクリーニングですとホッチキスタグですが、絹物の着物ですので糸でタグをつけます。
- 着物の生地の状態・シミの確認。
シミが大きくひどい場合、糸で印をつけます。 - お着物一つ一つ手作業で目立つシミを抜いていきます。
薬品は一切使わず、水性・中性・油性を巧く使い分けあるいはおりまぜ長年の技術力で抜きます。 - お着物を全体を洗浄します。
汚れにより水性・中性・油性をうまく使い分け、全体をすっきりした状態に洗い上げます。 - 着物の風合いを引き出す手段の一つとして、自然送風をし、自然乾燥をします。
- 全体を検査します。
シミがきちんと取れているか、着物の柄等の状態が変わっていないか等、職人が目視します。もし、まだ気になるシミがあり、取れそうだと職人が判断した場合はもう一度(三)の行程へもどり上記の行程を再度行います。 - 職人が一点一点お着物を立体的(お客様が立って着物を着ている状態の様)に張り上げ、湯通ししていきます。
この着物を張り、湯通しをするという作業により、着物の風合い・柄が最高潮に引き出せます。大抵は、平台でプレスしてお渡しするお店が多いと思います。
また、着物を一旦ほどいて洗う、洗い張りの作業を、当店のほどかずにそのまま洗い張りができるという作業がこの仕上げの部分です。 - 着物を折る部分には丸みをもたせて、丁寧に畳んでいきます。
染め抜き紋には黄変予防の為、着物に施してあるすべての紋に当て紙をします。
金糸・銀糸・金蘭等にも当て紙をします。たたむ際に和紙を着物の中にも入れます。 - 文庫(たとう紙)にお着物をいれ、薄い和紙を着 物の上に一つかませた上に上品な香りのする着物用の防虫香(匂い香は京都・松栄堂より取り寄せ、それを着物文庫に入れれようにポケットサイズに当店でアレンジしています。)を置き、包装完了です。
- きちんと包装されて着物が到着。
たとう紙(文庫)には、お手入れ方法がかいてあり、防虫剤もはいっています。
あとは、きちんと保存するだけです。